人々の暮らしに欠かせない半導体。

その半導体受託生産の世界最大手、台湾企業「TSMC」が、今年2月、熊本県菊陽町に日本初となる巨大な第1工場を完成させ、地元は経済波及効果への期待に沸いています。熊本市に本社を置く「九州フィナンシャルグループ」はTSMC新工場がもたらす熊本県内への経済波及効果が、2031年までに6兆8000億円余りに上ると試算、また、民間のシンクタンク「九州経済調査協会」は、TSMCを含む九州の半導体産業の設備投資によって、経済波及効果が2030年までに約20兆円に達するという推計を公表しています。

また、非製造分野の大手企業なども続々と事業機会をつかむ動きをみせています。西日本鉄道は物流営業拠点を熊本市に設置し、ＪＲ九州も賃貸用物流施設を福岡県小郡市に設置予定、工場の立地する菊陽町ではＪＲ豊肥本線の新駅が２７年春に開業予定です。

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